【地域産業委員会】視察報告 奄美・鹿児島

皆様こんにちは。

大田区議会議員の 宮﨑かずま です。

7/20~7/22 大田区議会・地域産業委員会にて行政視察へ行ってまいりました。

奄美市 ~商店街活性化事業~

【奄美市役所】

奄美市役所にて奄美市の概要・商店街活性化事業についてご説明頂いた。人口40255人(令和6年3月31日時点)の奄美市は、奄美大島として世界遺産に登録されており、自然豊かで唯一無二の生態系を持つ島であった。奄美市役所は木材を多く利用した温もりのある市役所であり、カフェやキッズスペースが併設されるなど、まさに“訪れたくなる“市役所であった。また、各窓口の待ち人数がパネルに表示される他、「税金のこと」「子育てのこと」などシンプルに窓口が設定されており、まさに“分かりやすさ“も兼ね備えた市役所であった。さて、商店街活性化事業については、行政主導型から地域主導型に変更したことで、商店街や地域住民が自ら活性化を考える雰囲気となり、今では県外から若者が商店街に出店することも増えたという。確かに商店街を歩くと、若者視点のファッショナブルな店舗も多く、まさに楽しめる商店街となっていた。商店街の活性化が重要課題である本区でも、外から人を呼び込める計画戦略が必要だと感じた。

奄美市役所の入口。新庁舎です。
木材を利用した温かみのある市役所。各窓口の待ち人数がパネルにて一目瞭然。
会議資料。
奄美市の担当職員から説明を受けているところ。
市役所からの展望。奄美の綺麗な自然が見渡せます。

奄美市 ~青少年健全育成~

【ゆずり葉の郷】
奄美青少年支援センターゆずり葉の郷(奄美合気挙法連盟本部道場)では、不登校や恵まれない家庭環境をもつ児童生徒に対して、相談・武道・共同生活等を通じた自立・共生を目指す支援活動を行い、青少年の健全育成に取り組んでいる。口コミを中心に本施設の実績が広まり、奄美市中から前述したような子供達が集まってきた結果、一昔前と比較して奄美の青少年問題は大きく改善したという。今では、県警本部長が変われば必ず本部長が挨拶に訪れるという信頼振りである。特に引きこもり問題については、専門家も対応できなかった(改善しなかった)子供達に対して、聞き出す力/力で対応しない(硬ではなく柔)等を徹底し、学校への復帰に大きな成果をあげている。本区でもフラットおおたでは若者サポートを行なっており、今回の視察でのノウハウを共有し、基礎自治体ゆえに行えるきめ細かなサービスに繋げていく。

ゆずり葉の郷の入り口。
道場の様子。青少年育成に関する様々な資料・賞状が展示されていた。

鹿児島市~文化財の有効活用~

【鹿児島市立美術館】
鹿児島市立美術館にて、館内案内とともに文化財活用ならびに美術館経営についてご説明頂いた。県内唯一の文化財の公立美術館として、地域の芸術文化の振興に寄与してきた本施設は、保存されている文化財のうち1〜2割を季節やイベントに合わせて展示しており、来場客に全ての美術品を満喫してもらえるよう意識されていた。また、美術館経営の全国的な問題として「来場者数の減少」が挙げられるが、本施設では、音楽×美術、ワイン×美術館などの工夫を凝らし、新たに美術・芸術・文化に興味を抱いてもらえる層の開拓に取り組んでいる。本区でも本年6月に「大田区立馬込アートギャラリー条例」が議案として可決し、今後は区民から贈呈された文化財の保管・展示が広く進んでいく。両者の収益重視の度合いに違いはあれど、鹿児島美術館での工夫・ノウハウを区民の声・ニーズと組み合わせながら、今後の区内文化施設の運営に取り込んでいく。

鹿児島市立美術館。西洋建築なのが見てとれる。
文化財の保管場所。一定気温に保たれた静謐な場所であった。

そのほか自主視察として図書館/複合施設を視察しました👀

ここまでご覧頂き、ありがとうございました🎶

この記事を書いた人

宮﨑かずま

大田区議会議員 26歳
京都出身。洛南高校卒業後、民間企業で社会人を経験し、千葉大学法政経学部(法学コース)卒業。その後は、家業でもある不動産業を経営しながら、大田区議会議員に初当選。
現在は米国の大学院にてMBAを学びながら、議会活動に取り組む。