【行政視察 】大分・福岡へ

大田区議会議員の宮﨑かずまです!!

10/22~23の日程で、大田区議会 交通政策特別委員会の行政視察として大分県と福岡県に行きました☀️

この視察費は税金から支出されているので、身が引き締まります。無駄にならないようしっかり視察して参りました。

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大分県大分市

①ホーバークラフト(Hovercraft)の導入について「ホーバーターミナルおおいた」にて説明頂いたのち、実際に船内を見学した。空気クッションを利用するため水面・泥・砂浜など多様な地形で運行可能であり、時速も最速83キロと申し分ない。

大分県では大分空港と大分市のアクセスの悪さ(高速バスで約1時間)が課題となっており、時間短縮効果・災害時のリダンダンシーの確保・事業費の安さ等を総合的に勘案し、ホーバークラフトの活用が最適であると判断した。所要時間は60分から25分にまで短縮され、本年秋頃より運行開始予定である。

本区の場合「災害対応」「臨海部の活性化」の2点からホーバークラフトの活用は有効だと感じた。まず「災害対応」に関して、地震・洪水・津波などの災害時に道路が浸水や遮断されたとしても、ホーバークラフトを活用すれば迅速に人員や物資を輸送することができる可能性があり、災害時の即応力・対応力向上に寄与しうる。次に「臨海部の活性化」に関しては、交通インフラと観光資源への寄与が期待できる。交通インフラに関して、本区では臨海部の交通アクセス改善が喫緊の課題となっている。現状は乗用車・バス・自転車等が交通手段であるが、これがホーバークラフトによって多角化すれば、臨海部へのアクセス向上に貢献する。また、昨今は大田区の臨海部を巡るツアーが開催されているが、他にも自然観察ツアーや海からの航空機観察ツアーなどを開催し、ここにホーバークラフトを組み合わせれば地域資源の掘り起こし・PRに繋がり、結果的に観光資源の活用が期待される。

そもそもホーバークラフト自体が非常に人気があるとも担当者は仰っており、本区でも調査研究から始める意義はあると感じた。

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福岡県福岡市

②福岡市地下鉄七隈線(以下、七隈線)の延伸事業について福岡市役所にて説明頂いた。当該事業は、地下鉄七隈線を天神南駅から博多駅まで1.6キロ延伸した事業である。2011年に事業化に向けた取組を開始、2年後の2013年に着工、9年後の2022年には開業するなどスピード感のある事業であった。

工事に当たっては、ユニバーサル都市の実現のためのタッチレス自動運転エレベーターの導入、カーボンニュートラルの実現のための地中熱交換器・下水熱交換器の設置、木のぬくもりを感じる駅空間の創造など、いわゆる鉄道路線の工事と並行して様々な工夫がなされていた。

本区の新空港線事業と比較して最も大きな差異は、利用者の約75%が天神南駅と天神間の乗り換えが不便だと感じていたゆえ、当該延伸事業に前向きな意見が多かったことである。一方で新空港線事業については賛否が分かれており、反対意見もしっかりと参酌して引き続きの懇切丁寧な区民への説明が必要であることは間違いない。

延伸事業後の七隈線の1日当たりの輸送人員も令和4年度70,000人から令和5年度126.000人まで増えており、周辺地価も上昇傾向にあるという。また本区の新空港線事業では、新空港線の開通により蒲田駅と京急蒲田駅間の地上の商店街等が衰退するのではとの懸念も示されるが、似た事象である天神地下街では延伸事業によって地下街が衰退したとの報告も現状ないとのことである。

総じて、当該延伸事業の一つをもって新空港線の是非を語ることは正直できないが、延伸による効果は想定以上のものがあることが分かった。

ここまでご覧頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人

宮﨑かずま

大田区議会議員 26歳
京都出身。洛南高校卒業後、民間企業で社会人を経験し、千葉大学法政経学部(法学コース)卒業。その後は、家業でもある不動産業を経営しながら、大田区議会議員に初当選。
現在は米国の大学院にてMBAを学びながら、議会活動に取り組む。