【大田区議会/まちづくり環境委員会/行政視察へ💨🚄】

大田区議会/まちづくり環境委員会にて行政視察へ(8/7~8/8)。


【大濠公園視察(福岡市)】
福岡県・福岡市の行政職員、大濠公園の管理者から話を伺った。大濠公園とは、福岡城外濠を昭和2年の東亜勧業博覧会を機に造園工事を行ない、昭和4年に開園した県営公園である。同公園は福岡市の都心部に位置し、総面積約39万8千平方メートルの全国屈指の水景公園である。公園内には、池の周辺約2キロメートルの周遊道、野鳥の森、児童遊園、能楽堂、日本庭園、および4つの橋で結ばれた中の島や浮見堂、ボートハウス、多彩な飲食店等が配置されており、休養・娯楽・体育の向上に利用されている。
大濠公園はPark-PFI制度が活用されている。同制度は、都市公園における公園施設の設置管理を行う民間事業者を公募により選定する制度であり、選定事業者は施設から得られる収益を公園整備に還元することを条件に、都市公園法の特例措置(EX.設置管理許可期間の10年延長、建蔽率の10%緩和等)がインセンティブとして適用される。福岡県では、同制度内において独自の事業者選別評価基準を設けており、アジアの玄関口・福岡に迎合した事業者を選定した。
大濠公園においてPark-PFI制度を導入した結果、民間事業ノウハウの享受・賑わい創出・知名度アップといった成果があったと担当者が仰っていた。そこで入場者の増加といった定量的な評価について質問したが、現在のところ定量的な効果測定は行っていないとのことだったが、各種観光サイト・SNSでは、一定の評価・上位人気を得ていることから、今後の展望に注視すると共に、良い事例は、大田区・洗足池公園への導入も検討したいと考える。

【有価物回収協業組合石坂グループ(熊本市】
視察前半は工場見学。後半はグループ本部長・石坂様にお話を伺った。本工場では1日平均30トンもの有価物が搬入される大規模工場である一方で、リサイクル率95%以上を誇る先端的工場である。ここで着目すべきは『95%以上』という数値である。なぜなら、一般家庭からも搬入されるゆえ、分別されていない非有価物が多く混ざっているなかで、高リサイクル率を誇っているからである。この秘訣はAIによる自動的な非有価物の検知・除去にある。ここで『先端技術を導入して上手く運営が回っているなら、このままで良いのではないか』という反論が想像に容易い。しかし、住民生活からは毎日不可避的に有価物が発生する上、同事業者は自治体と随意契約している以上、安定性と継続性が極めて重要である。
すなわち、同工場といった下流における技術刷新も重要なことながら、各家庭という上流での分別も、同時に極めて大切である。分別が不十分な場合、下流の事業者・リサイクル会社が苦労する上、回収コストも上昇する。よって普段から、住民への分別の啓蒙活動は重要であると感じた。
この点、大田区ではゴミ分別アプリや区設掲示板での分別の啓蒙活動が行われており、区内での現行体制に大きな問題があるとは考えない。一方で、今後は区外からの移住者や外国人にも啓蒙周知する必要がある。

また行政視察とは別に、個人的に福岡空港・天神ビックバン(共に福岡市内)を視察した。

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この記事を書いた人

宮﨑かずま

大田区議会議員 26歳
京都出身。洛南高校卒業後、民間企業で社会人を経験し、千葉大学法政経学部(法学コース)卒業。その後は、家業でもある不動産業を経営しながら、大田区議会議員に初当選。
現在は米国の大学院にてMBAを学びながら、議会活動に取り組む。